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役に立てる人になりたい!

作業療法士になって24年が過ぎました。
改めて24年なんて数字を見て、この仕事を一途に続けてこれたことを、本当にうれしく思います。
患者さんのために働いていた経験をもとに、22年目からは、琉リハ教員として、今後を担っていく作業療法士仲間を増やしていく仕事に携わらせていただいています。


 24年前、精神科作業療法士として働き始めたときは、本当に夢と希望に満ち溢れていました。
養成校時代は勉強嫌いだったのに、就職してからは興味ある研修に積極的に参加したり、役立ちそうな専門書もたくさん読んだりしました。
勤務した精神科病院はまだ古い体質が残っており、社会復帰や地域移行支援などには消極的な雰囲気でした。
作業療法も決められたプログラムを漫然と繰り返していればいいといった雰囲気で・・・。
「これでいいの?」
「こんなことするために作業療法士になったんじゃない!」と思う気持ちが強くなり、自分が始めたことは、入院患者さん一人一人の声を聴かせていただく「面接」でした。
通常業務が終わって19時ごろから自分が担当している病棟に入り、患者さんのベッドサイドで、
「今何がしたいか」「これからどうなって行きたいか」など、話を聞かせていただく中で、作業療法士として自分が何をしていかないといけないのかが、だんだんと明確になっていきました。
「遅くまで何やってるの?」なんて不思議がられたこともありましたが、この取り組みを通じて、一緒に仕事をしている看護師さんをはじめとする他職種の方や、病院の事務や庶務の方にも、「作業療法士のリハビリって、奥が深いんだね」「患者さん方が、作業療法で生き生きしているね」なんて声をかけていただけるようになり、職員一丸となり、患者さんの望む生き方に寄り添える活動を始めていけるようになりました。

 今だ、そのころ一緒に仕事をした仲間とはつながっており、時々当時を懐かしみながら話をしたりします。みんな年を取ってきていますが、頑張ったあの頃のことは、いい思い出です。
作業療法士としてのスタートラインは華やかじゃなかったけど、一生懸命どろくさくやっていくOT魂は、このころに培われたものかなーと思っています。
 これからも、OT魂を語りついで行けるように、頑張っていきたいと思っています。

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