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想いをつなぐ

こんにちは。毎週水曜日、作業療法学科です😊

明日、6/23(木)は「慰霊の日」ですね。この日は、沖縄戦などの戦没者を追悼する日で、沖縄が制定している記念日です。

私が以前勤めていた病院で、こんな方がいらっしゃいました。

外来リハビリに通われている80代後半の女性。

口癖は、「リハビリで、若い人たちからパワーをもらって、歩ける間はずっと歩いて外に出たい!」

彼女は毎年かかさず、6月23日の慰霊に日には、糸満の平和記念公園へ行っていました。そこには、家族が眠っているとのこと。

那覇の自宅から歩いて、バスを乗り換え、坂を上り向かいます・・・距離にして約20㎞の道のりを毎年通い続けていました。

平和記念公園で追悼した後日、リハビリに来たときには、

「今年も行けた。」と、喜んでお話を聞かせてくれていました。

「歩ける間はずっと歩いていたい。」その願いを少しでも長く叶えられるように、

ただ歩く持久力をつけるトレーニングだけではなく、バスの乗り換え方法の確認、休憩をとるタイミングの指導、当日の天候確認までその方がスムーズに目的を遂行できるように、私たちスタッフもサポートし続けていたのを思い出します。

終戦から77年。

戦争体験者は年々減少しています。私たちは、戦争の記憶を直接聞くことができる最後の世代となっているかもしれません・・・

戦争の話は日常会話ではなかなかしにくいため、聞く機会がないですよね。

私も、身近で戦時中の体験を聞けるのは、91歳になる祖母一人です。

学校からの課題として祖母に話を聞きに行く機会を作ったり、また、小学生の頃に「ひめゆりの塔」という映画を祖母・母と観に行きましたが、当時は怖くてちゃんと観ることが出来なかったのを覚えています。

最近は、祖母も高齢になり、私も戦争の体験を自ら聞くこともなくなってしまいました。

記憶や想いをつなぎ続けるため、ぜひ当事者の方のお話を聞く機会を作ってみてはどうでしょうか?😊

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