2021.05.14 (金) コラム
日本の季節?梅雨とは?
こんにちは海洋リハ担当です。5月も中旬に差し掛かり沖縄は一足早く本格的に梅雨入りしています。皆さん梅雨言うとどの様なイメージをお持ちでしょうか?
雨の日が続き湿気がたまりジメジメする。憂鬱な気持ちになる等、大体の人が梅雨と言うと
良いイメージが無いと思いますが、梅雨は大切な役割を持つ季節の一つと言っても過言ではないものです。今回はそんな梅雨について書いて行きたいと思います。
「先ず梅雨とは?です。」
梅雨とは、5月から7月中旬にかけて見られる雨期の事を指します。
日本では北海道を除く地域見られ、日本以外では、タイ、フィリピン、インドネシア、韓国や中国南部などアジア地域全体で起こっています。
ちなみに中国では「メイユー」韓国では「チャンマ」タイでは「ナーフォン」等の名前で呼ばれています。
「梅雨の語源は?」
次に梅雨の語源についてですが、諸説あるのでいくつか紹介していきます。
一つは中国の長江流域で梅の実が熟す頃に降る長雨を「梅雨(ばいう)」と呼んでおいたためと言う説や黴(カビ)の生えやすい季節の雨「黴雨(ばいう)」を季節に合った梅の漢字に置き換え
「梅雨」になったという説。または「露」から連想し「梅雨」に変化した等があり、その他にも色々な説があり調べてみるのも面白いかもしれませんね。
「梅雨シーズンはいつ?」
梅雨はどこに位置するのか?ですが、春と夏の間になります。
流れとしては「春⇒梅雨⇒夏⇒秋⇒冬」という事になります。更に梅雨の期間は約1ヶ月
あるため日本においては梅雨とは一つの季節に近いものになります。
「梅雨はなぜ発生する?」
ここでは梅雨はどの様に発生するのか?さらに日本の47都道府県中で一か所だけ梅雨とは、
ほぼ無縁な場所とはそして何故梅雨とはほぼ無縁なのか?を書いて行きたいと思います。
先ず梅雨は何故起こるのか?
梅雨が発生するためには、北から下りてくるオホーツク海高気圧と南から上がって来る太平洋高気圧、更には日本の天気に大きな影響力を持つ偏西風この三つが、梅雨が発生移動する為には必要ものになります。
先ず偏西風ですがこの偏西風が北海道方面から張り出しているオホーツク高気圧を発生させます。その後北から張り出しているオホーツク高気圧(寒気団)と南から上がって来た太平洋高気圧(暖気団)がぶつかり間に停滞前線が出来上がります。しかもその前線は二つの湿気をたっぷり含んだ高気圧がぶつかり合って出来るためかなり強力な前線となります。それが皆さんの知る「梅雨前線」となります。
そしてこの梅雨前線は太平洋高気圧(小笠原気団)の成長(夏の到来)と共に北上して行き
最終的に北海道にたどり着く頃には勢力を維持出来ない程弱くなります。
そのため北海道には梅雨がほとんどありません。
ただ全く無い訳ではありません年によっては雨が続く事があり、それを「蝦夷梅雨」とも呼びます。
因みに寒気と暖気から成り立っている為、蒸し暑い雨と冷たい雨が入り混じる状態となります。
「梅雨入り/梅雨明け」
梅雨入りとは、梅雨の始まりを言い、気象庁が発表します。
発表のタイミングは、ある地域で梅雨前線が停滞し続けると予想でき、且つ数日間雨が降り続けると予想した時になります。
逆に梅雨明けとは、梅雨の終わりを言い、こちらも気象庁の発表になります。
発表のタイミングはある地域から梅雨前線が北の方へ移動し、数日間晴れの日が続くと予想した時になります。
平年の沖縄の梅雨入りは5月9日、梅雨明けは6月23日となっていて、
気象庁の発表する平年より何日早いや、何日遅いなどはこれを基準としています。
「日本における梅雨の役割とは?」
長雨が続く梅雨は基本的に嫌いな人が多いイメージですが、実は日本において梅雨は無くてはならないものなんです。
その理由の一つとしては、日本人の主食であるお米に関係します。
梅雨の時期に大量の雨が降る事によってお米を作るための田んぼに大量の水を張る事が出来るのです。
更にそこから稲の苗が必要とする水を雨と言う形で供給する役目を持ちます。
また森の木々にとっても梅雨の雨は重要になります。新緑の季節木々は成長を遂げるために沢山の栄養を消費します。
その消費して無くなった栄養を土から吸い上げる手伝いをするのも梅雨の雨の大切な役割となります。
実は梅雨の雨の役割は田んぼや山、森だけではないんです。
山や森に降り注いだ雨は地中に染み込み地中の栄養を川に流します。その川に流れ込んだ栄養は海へと運ばれ海の魚や魚介類全般の栄養となり、その恩恵を人間が受ける形となります。
その他には川を伝いダムへ流れ込み人々の生活水となります。
沖縄では空梅雨に見舞われると節水の為、夏場に断水が行われるくらいです。
一見すると雨ばかりで憂鬱な感じの季節、梅雨ですがこうして見ていくと少しは見方が変わって
来るのではないでしょうか?
こういった話を授業で行う海洋リハコース興味が湧いた方がいたら一度学院に遊びに来てみてくださいね。皆さんの来校楽しみにお待ちしています。